夏休みも残りわずか…「読書感想文の本がまだ決まらない!」「どの本を選べば感想文が書きやすいの?」そんな悩みを抱えていませんか?
この記事では、読書感想文が書きやすい本を学年別に厳選してご紹介します。「感想の書きやすさ」「読みやすさ」「子どもの興味」の3つの観点で選んだ、まさに読書感想文のための本選びガイドです。
なぜ本選びが読書感想文成功の鍵なのか?
読書感想文で最も重要なのは、実は「本選び」です。良い本を選べば、感想文は自然と書けるもの。逆に難しすぎる本や興味のない本を選ぶと、読むのも書くのも苦痛になってしまいます。
感想文が書きやすい本の特徴:
- 主人公に共感できる
- 印象的なシーンがある
- 自分の体験と重ねて考えられる
- 読後に「考えさせられる」要素がある
【小学校低学年】1-2年生におすすめの本
小学校低学年には、絵が豊富で短時間で読み切れる本がおすすめです。
1. ぐりとぐら(中川李枝子)
感想の書きやすさ:★★★★★
双子の野ねずみが大きなカステラを作るお話。料理への興味や友達との協力について感想が書きやすい一冊です。
感想文のポイント:
- 自分だったらどんな料理を作りたいか
- 友達と一緒に何かをした経験
- 森の動物たちとの友情について
2. はらぺこあおむし(エリック・カール)
感想の書きやすさ:★★★★☆
あおむしの成長物語。自分の成長と重ね合わせて感想が書けます。
感想文のポイント:
- あおむしの気持ちを想像する
- 自分が成長したと感じた体験
- 美しい蝶になったあおむしへの感動
3. だるまさんシリーズ(かがくいひろし)
感想の書きやすさ:★★★★☆
だるまさんの愛らしい動きが印象的。読んでいて楽しい気持ちについて書けます。
シリーズの中でも特におすすめ:
- 「だるまさんが」(シリーズ第1弾・基本の面白さ)
- 「だるまさんの」(体の部位が学べる)
- 「だるまさんと」(友達との関わりがテーマ)
【小学校中学年】3-4年生におすすめの本
中学年には、冒険や友情をテーマにした物語がぴったりです。
マジック・ツリーハウスシリーズ(メアリー・ポープ・オズボーン)
感想の書きやすさ:★★★★☆
兄妹が魔法のツリーハウスで時代を超えた冒険をするシリーズ。歴史や文化も学べます。
シリーズの中でも特におすすめ:
- 「恐竜の谷の大冒険」(第1巻・恐竜好きに)
- 「戦国忍者と孫悟空」(日本が舞台)
- 「アマゾン大脱出」(自然の大切さ)
- 「古代エジプトの呪い」(歴史好きに)
4. かいけつゾロリシリーズ(原ゆたか)
感想の書きやすさ:★★★★★
いたずら大王ゾロリの冒険シリーズ。ユーモアたっぷりで感想が書きやすい定番です。
シリーズの中でも特におすすめ:
- 「かいけつゾロリのドラゴンたいじ」(第1巻・入門に最適)
- 「かいけつゾロリの大金持ち」(お金の大切さが学べる)
- 「かいけつゾロリのママだーいすき」(母の日にもぴったり)
- 「かいけつゾロリの王子さまになるほうほう」(友情がテーマ)
感想文のポイント:
- ゾロリのどこが面白かったか
- 自分だったらどんないたずらをするか
- ゾロリの優しさについて
5. エルマーの冒険シリーズ(ルース・スタイルス・ガネット)
感想の書きやすさ:★★★★☆
男の子エルマーが竜を助ける冒険物語。勇気や友情について深く考えられます。
シリーズの中でも特におすすめ:
- 「エルマーのぼうけん」(第1巻・基本の冒険ストーリー)
- 「エルマーとりゅう」(友情がより深まる第2巻)
- 「エルマーと16ぴきのりゅう」(完結編・成長物語)
感想文のポイント:
- エルマーの勇気について
- 困っている人を助けた経験
- 冒険してみたい場所
6. 窓ぎわのトットちゃん(黒柳徹子)
感想の書きやすさ:★★★★★
個性的な女の子の学校生活。自分の学校生活と比較して感想が書けます。
感想文のポイント:
- トットちゃんの自由さについて
- 理想の学校について
- 先生や友達との関係
【小学校高学年】5-6年生におすすめの本
高学年には、少し深いテーマを扱った本で思考力を刺激しましょう。
7. 西の魔女が死んだ(梨木香歩)
感想の書きやすさ:★★★★★
祖母との特別な時間を描いた名作。家族の絆について深く考えられます。
感想文のポイント:
- おばあちゃんとの思い出
- 魔女になるための修行について
- 自然との関わり方
8. 5分後に意外な結末シリーズ
感想の書きやすさ:★★★★☆
短編集なので読みやすく、驚きの結末について感想が書きやすい構成です。
シリーズの中でも特におすすめ:
- 「5分後に意外な結末ex」(ベストセレクション・初心者向け)
- 「5分後に意外な結末 青いミステリー」(推理好きに)
- 「5分後に意外な結末 赤い悪夢」(ちょっとホラー要素)
- 「5分後に意外な結末 白い恋人たち」(恋愛要素・中学生向け)
感想文のポイント:
- 一番印象に残った話
- 意外な結末への驚き
- 自分だったらどう行動するか
9. はてしない物語(ミヒャエル・エンデ)
感想の書きやすさ:★★★☆☆
ファンタジーの傑作。想像力や読書の楽しさについて語れます。
感想文のポイント:
- ファンタージエンの世界について
- 本を読む楽しさ
- バスチアンの成長
【中学生】深く考えさせられる本
中学生には、人生について考えるきっかけとなる本を選びましょう。
10. 君の膵臓をたべたい(住野よる)
感想の書きやすさ:★★★★★
生と死、友情をテーマにした青春小説。等身大の高校生の心境に共感できます。
感想文のポイント:
- 命の大切さについて
- 真の友情とは何か
- 日常の尊さ
11. カラフル(森絵都)
感想の書きやすさ:★★★★☆
自殺した中学生の魂が別の中学生の体で再び生きる物語。人生の意味を考えさせられます。
感想文のポイント:
- 生きることの意味
- 人との関わりの大切さ
- 自分らしさについて
12. 夜のピクニック(恩田陸)
感想の書きやすさ:★★★★☆
高校生の歩行祭を描いた青春小説。友情や青春について書きやすい作品です。
読書感想文サポート体験談「うちの子がこうして書けるようになりました」
【実話】小2の娘が「ぐりとぐら」で感想文デビュー – 田中家の場合
8月25日(夏休み残り1週間)
娘のあかりが「読書感想文、何書いていいか分からない…」と泣きそうになっていました。選んだ本は「ぐりとぐら」。
私(母)がやったこと: 夕食後、あかりと一緒にソファに座って本を開きました。
私:「あかりちゃん、ぐりとぐらのどこが一番面白かった?」 あかり:「大きなたまごを見つけたところ!」 私:「なんで面白いと思ったの?」 あかり:「だって、あんな大きなたまご見たことないもん」
この会話を続けること20分。あかりがどんどん話してくれるので、私がこっそりメモを取りました。
翌日(8月26日) 昨日のメモを見ながら、あかりに質問しました。
私:「もしあかりちゃんがぐりとぐらに会ったら、何作りたい?」 あかり:「う〜ん…ドーナツ!みんなで食べたいから」 私:「素敵だね!それも感想文に書こうか」
結果: 原稿用紙2枚の感想文が完成!あかりも「楽しかった!」と満足そうでした。
【実話】小4の息子が「かいけつゾロリ」で大変身 – 佐藤家の場合
8月20日(夏休み残り10日)
息子の大輝は読書が大嫌い。でも「かいけつゾロリのドラゴンたいじ」だけは笑いながら読んでいました。
私(父)がやったアプローチ: 仕事から帰って、大輝と一緒にお風呂に入りながら本の話をしました。
私:「ゾロリ、面白かった?」 大輝:「めっちゃ面白い!特にドラゴンに飲み込まれるところ」 私:「お父さんも読んでみたいな。どんな話だった?」
大輝が嬉しそうに30分もあらすじを話してくれました。これが感想文のベースになりました。
感想文を書く日(8月22日) 私:「昨日話してくれた内容、そのまま書いてみない?」 大輝:「え、それでいいの?」 私:「もちろん!大輝の言葉が一番いいよ」
結果: 普段は作文が苦手な大輝が、原稿用紙3枚をスラスラと書き上げました。
【実話】小6の娘が「窓ぎわのトットちゃん」で深い感想文 – 山田家の場合
8月15日(お盆休み中)
娘のゆいは「窓ぎわのトットちゃん」を読み終えて、「難しくてよく分からない…」と困っていました。
私(母)の作戦: ゆいの学校生活と比較しながら話を聞くことにしました。
私:「トットちゃんの学校と、ゆいの学校で違うところある?」 ゆい:「トモエ学園は電車の教室でしょ?すごく自由だよね」 私:「ゆいはどっちの学校がいい?」 ゆい:「う〜ん…トモエ学園かな。好きなことから勉強できるから」
この話から、ゆいは「理想の学校」について深く考えるようになりました。
感想文完成まで(3日間)
- 1日目:本の印象的な場面について話し合い
- 2日目:自分の学校生活と比較
- 3日目:「もし自分がトットちゃんの友達だったら」を想像
結果: 先生から「とても考えさせられる内容でした」とお褒めの言葉をいただきました。
【実話】中2の息子が「君の膵臓をたべたい」で号泣 – 高橋家の場合
8月18日(部活から帰宅後)
息子の翔太が「この本、意味分からん」と言いながらも、目を赤くしていました。
私(父)の対応: 無理に聞かず、一緒にコンビニアイスを食べながら待ちました。
翔太:「なんで桜良は死ななきゃいけないんだよ…」 私:「翔太も悲しいんだな」 翔太:「当たり前だろ!まだ高校生なのに」
ここから翔太の本当の気持ちが溢れ出しました。
感想文作成(8月20日) 翔太:「どう書けばいいか分からない」 私:「昨日話してくれたこと、そのまま書けばいいじゃないか」 翔太:「でも、泣いちゃったこととか書いていいの?」 私:「それが一番大事な感想だろ」
結果: 翔太らしい素直な感想文が完成。「命の大切さ」について自分の言葉で書けました。
これらの体験談から学んだ「成功の秘訣」
1. 子どもの話を最後まで聞く 「どうせ子どもの話だから…」と思わず、真剣に聞く。子どもは大人が思っている以上に深く考えています。
2. 普段の会話の延長として捉える 「感想文を書かせなきゃ」と構えず、「面白い本だったね」という自然な会話から始める。
3. 親も一緒に楽しむ 「宿題だから仕方なく」ではなく、親も本に興味を示すと子どもは嬉しそうに話してくれます。
4. 完璧を求めない 「上手に書かなきゃ」より「子どもらしい素直な感想」を大切にする。
5. 子どもの言葉をそのまま使う 大人が「きれいな言葉」に直さず、子どもが使った表現をそのまま活かす。
これらの実体験が、きっと皆さんのお役に立てると思います。
年齢別・目的別 本選びチャート
学年 | 重視すべきポイント | おすすめジャンル |
---|---|---|
1-2年生 | 絵の豊富さ、短さ | 絵本、童話 |
3-4年生 | 冒険、友情 | 児童文学、シリーズもの |
5-6年生 | 成長、家族 | 現代小説、SF・ファンタジー |
中学生 | 人生観、社会性 | 青春小説、純文学 |
まとめ:今からでも間に合う!本選びのポイント
夏休みが残り少なくても大丈夫!以下のポイントを押さえて本を選べば、必ず良い読書感想文が書けます:
本選びで最も大切なこと:
- 子どもが興味を持てる内容
- 年齢に適した長さと難易度
- 感想が書きやすいテーマ
時間がない時の救済策:
- 短編集や薄い本を選ぶ
- 映画化された作品(映像で内容理解を補完)
- シリーズものの1巻目
読書感想文は本選びが8割です。この記事を参考に、お子さんにぴったりの一冊を見つけて、素晴らしい読書感想文を完成させてくださいね!
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