リモートワークの導入は、正直むずかしい。
制度やツールを整えても、組織がうまく回らない。
そんな悩みを抱える人は、多いはずだ。
結論から言う。
リモートワークを科学する I [調査分析編]は、感覚ではなく証拠を求める人のための本だ。
なんとなくの「良し悪し」を、この本は許さない。
膨大なデータが、日本企業の現実を突きつける。
今の働き方に疑問があるなら、読んで損はない。
まずはAmazonで、その内容を確認してみよう。
【正直レビュー】向いている人と、やめた方がいい人
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客観的な根拠を必要とするマネージャー
部下への説明に、説得力を持たせたい場合に役立つ。
主観ではなく、統計データで現状を把握できるからだ。 -
組織の制度設計を担当する人事担当者
自社の制度が、他社と比べてどうなのかを判断できる。
日本企業の傾向を、数字で把握できるメリットは大きい。 -
リモートワークに限界を感じているリーダー
なぜ生産性が上がらないのか、その理由が見えてくる。
課題を言語化することで、次のアクションが明確になる。
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すぐに使える操作マニュアルを求める人
本書は分析が主目的であり、ツールの使い方は載っていない。
具体的な「やり方」を知りたいなら、別の本を探すべきだ。 -
難しい数字やグラフを読みたくない人
学術的な調査に基づいた内容で、読み応えがかなりある。
軽い読み物を求めているなら、最後まで読み切れない。
自分の立場に合うかどうか、慎重に判断してみよう。
使ってみてわかった、3つのこと
1. 意思決定のスピードが変わる描写
本書をデスクに置いておくだけで、議論の質が変わる。
会議で意見が割れたとき、この本を開いてみた。
「データではこう出ている」という一言で、無駄な議論が消えた。
感情論を排し、事実に基づいて組織を動かせる快感がある。
迷いが消え、進むべき方向が定まるはずだ。
2. 圧倒的なデータ量による説得力
本書の核は、数千人規模のアンケート調査に基づいた分析だ。
個人の感想ではなく、社会全体の傾向が可視化されている。
約280ページにわたる記述は、情報の密度が非常に高い。
日本企業特有の課題が、数値として浮き彫りになる。
この厚みこそが、信頼の証といえる。
3. 組織を見つめ直す新しい視点
読み終えた後、自分のチームの見え方が一変した。
今まで見逃していた小さな摩擦が、構造的な問題だと気づく。
設計者がなぜこの調査を行ったのか、その意図に触れる。
組織をアップデートする、確かな知識が身につく。
ここが肝心な、リーダーの土台となる一冊だ。
買う前に知っておきたい——正直なデメリット
この本は素晴らしいが、完璧ではない。
学術的なトーンを優先した結果、読みやすさが犠牲になった。
正直に、気になる点を挙げる。
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一読しただけでは、内容の全てを理解しづらい。
専門用語も多く、集中して読む時間を確保する必要がある。 -
「実践編」ではないため、具体的な解決策は控えめだ。
現状を知るための本であり、解決は読者に委ねられている。 -
情報の鮮度が、刻一刻と変化している。
調査時点と現在では、状況が変わっている可能性もある。
これらを理解した上で、手に取るか決めるべきだ。
競合の『ハイブリッドワーク』・『テレワークの教科書』と、何が違うのか
リンダ・グラットン著の『ハイブリッドワーク』は、未来の働き方を説く。
対して本書は、日本の現場に徹底してこだわっている。
海外の成功事例が、日本でそのまま通じないことは多い。
その点、日本企業のデータを扱う本書は、実用性が高い。
また、『テレワークの教科書』のような実務書とも一線を画す。
実務書は「どう繋ぐか」を語るが、本書は「なぜそうなるか」を語る。
情報の深さは、本書が圧倒している。
20以上の分析項目で、多角的にリモートワークを解剖する。
広範な未来予測を取るか、日本の詳細な分析を取るか。
地に足のついた、日本型のデータ分析に価値がある。
買ってから気づいても遅い——確認すべき3点
1. これは「シリーズ」の第1巻であること
本書は「調査分析編」であり、現状の把握に特化している。
「対策編」は別巻であることを、理解しておこう。
両方揃えることで、より深い理解が得られる。
2. 紙の書籍か、Kindle版か
グラフや図表が多く、じっくり読み込む必要がある。
個人的には、書き込みができる紙の書籍を勧める。
手元に置いて、必要な時に参照する使い方が向いている。
3. 執筆陣の専門性
著者は、第一線で活躍する研究者たちだ。
Amazonのカスタマーレビューでも、その専門性は高く評価されている。
購入前に、どのような層が評価しているか覗いてみよう。
納得してから、読み始めてみよう。
あとは、あなたが決めるだけだ。

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